ロックバンド「凛として時雨」のドラムも絶賛
こうして完成したケースは、うまい棒を販売する「やおきん」からの公認を得て、今年6〜7月にクラウドファンディングの返礼品に。1個1万6800円〜2万800円と高額にもかかわらず、78人からの申し込みがあり約151万円が集まった。
ロックバンド「凛として時雨」のドラム、ピエール中野さんも自身のX(旧Twitter)で「これで持ち運ぶとき粉々にならない!」「本日は妻の誕生日なので好きと言っていたコーンポタージュ味です。イベントや気分で入れ替えて楽しみます。すごくいい」と投稿して話題に。
うまい棒専用のケースが届きました!これで持ち運ぶとき粉々にならない! pic.twitter.com/g3tw7RRjHd
— ピエール中野 凛として時雨 ピヤホン監修 (@Pinakano) August 29, 2023
予想以上の反響を受け、アクテック側からふるさと納税の返礼品にどうかと会社の所在地である枚方市に提案し、採用されることになった。
山内さんは「ふるさと納税は肉とか魚とかの特産品がある地域のほうが集まりやすいけど、枚方ってそういった特産品がないんです。ものづくりの街なので、こういったおもしろいものを発信することで、少しでも枚方市に関心を持ってもらえたら」と語る。
ひとつ9万9000円以上の寄付金を払わなくては手に入らないこのケースだが、本当にうまい棒を守れるのか、記者も検証してみることに。
後日、郵送で届いたうまい棒ケースの中にはすでにうまい棒(めんたい味)が入っていた。重厚な見た目とは異なり、思った以上に軽くて持ち運びやすそうだ。高級感のあるベロアの布地は、めんたい味の紫色パッケージに見事にマッチしている。
さっそく検証のため、近所のコンビニでうまい棒を10本購入したのだが、持ち帰りの際に早くも1本折れてしまった。やはり専用ケースは開発されてしかるべきだったのだと実感。
いざ実験開始。まずは本やパソコンが入った通勤バッグに入れて外出してみる。
30分後、中身を確認してみると、ケースに入ったうまい棒は無事だったが、バッグに直接入れたうまい棒は下半分が崩れてしまっていた。