美容系のサービスで女性需要も獲得

そして、chocoZAPがこれほどの支持を得られた理由は、女性客の獲得にもあると小林氏は言う。

「年齢層は、20代から50代に広く分布しており、特に若い方の比率が高め。男女比はほぼほぼ半々ですが、実は女性のほうが若干多いんです。24時間ジム業界では、男女比はおおよそ8対2ぐらいで圧倒的に男性のほうが多い傾向にあり、女性利用者が気軽に利用できていない現況がありました。

しかし、chocoZAPでは女性の割合が高め、つまり男女問わず来店しやすい雰囲気があるのだと考えられます。それにはやはりセルフ美容サービスの存在が大きかったですね」

「セルフエステ」、「セルフ脱毛」などの美容サービスは、chocoZAPのもうひとつの顔であり、コンビニジムとしてのブランドを確立するための秘策だ。

専用個室内でマシンを使い、完全セルフでボディケアをすることができるサービスなのだが、なんと追加料金はかからない。アプリで事前予約は必要だが、実質使い放題なのだ。

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セルフエステで身体のケアもばっちり
男性利用者も脱毛で自分磨きを!
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「女性のエステマシンの利用者も多く、ほぼそれ目当てで契約なさる方もいらっしゃいますが、弊社の想定よりも男性の利用者も多かったんですよ。アプリでの予約データをもとに算出すると、およそ4人に1人の男性がエステや脱毛等の美容サービスを利用していまして、需要の大きさに驚かされました。

chocoZAPでは、アプリから各店舗の混み具合やエステマシン等の予約状況を確認できる仕組みとなっており、簡単に予約できるため、男性の方からも気軽に利用してもらえるのだと思われます」

10月からは「セルフネイル」、「セルフホワイトニング」、「マッサージチェア」、「デスクバイク」、ドリンクサーバーを設けた「ちょこカフェ」、「ワークスペース」の新サービスを開始しており、順次全国の店舗で導入を進めている。

運動初心者が利用しやすい環境に加え、セルフ美容という特別サービス。コンビニのような手軽さ、エンタメ的なおもしろさ、楽しさを兼ね備えるchocoZAPは、フィットネスジムのあり方を変えつつある。

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取材・文/文月/A4studio