「ベッドシーンも意味のあることであれば、抵抗感はない。スタッフさんの方が大変そうでした(笑)」馬場ふみか、映画『ひとりぼっちじゃない』で官能的なヒロインを熱演!_1
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自分の体のことを好きになれなかった

――胸に関しては、昔からコンプレックスはあったのですか?

中学生くらいのころから洋服が可愛く着られないし、太って見えるなと思っていました。自分の体のことは好きになれませんでしたね。

――ちょうど思春期ですもんね。

そうなんですよね。そういう時期って自分の体の成長に戸惑いを感じるというのか、水を飲んでも太るんじゃないかとか、過敏になっていた時期だったと思います。

――お仕事を始めたころも胸にコンプレックスはあった?

ずっと「イヤだな、自分の胸」っていうのは続いていました。グラビアのお仕事をお声がけいただいた時も半年くらいはお断りしていたんです。

――やはり抵抗があった?

はじめは本当にポジティブな気持ちになれなくて。普段はオーバーサイズのTシャツを着たりしていて、タイトな服や女性らしいラインが出るものを着ていなかったので、体のラインを出すことには抵抗がありました。

馬場ふみか「体型にコンプレックスがあった」「自分のスタイルをもっと受け入れてほしい」…下着ブランド「misora」への想い_2

――変わったきっかけはなんだったのでしょう?

はじめての撮影でスタッフさんからすごく褒めていただいたんです。自分自身、好きになれなかった胸や体のラインについて「きれいだね」って言ってくださったのが、とてもうれしかった。

ポジティブに捉えてもいいんだって実感した瞬間でした。そのころから少しずつ、自分の体のことを好きになっていって、ポジティブに思えるようになったんです。

でも、同時に女性誌などで下着の撮影機会が増えていったときに、いろいろ思うことがありまして。

――下着選びについての悩みみたいなことですか?

お仕事で着ける衣装は可愛いデザインのものもあるんですけど、普段着けるブラをお店に買いに行くと、大きいサイズのものってなんか可愛く見えなくて。

いろいろ試しましたけど、そもそもボリュームのある人のためのブラの選択肢が少ないと前から思っていました。自分が欲しいデザイン、欲しいシルエットになるブラはなかなか見つからないんですよね。あと、カップ付きのキャミソールやタンクトップもなかなか自分に合うものがなくて。

――そういったご自身の悩みもあって、下着のクリエイティブディレクターをすることになったんですね?

SNS広告でよく「あか抜けたいなら痩せるしかない」みたいな文言が流れてきますが、ただ体重を減らすだけが正解じゃないんじゃないかなと。

個人的には下着を変えるだけでも洗練されると思っています。下着のクリエイティブディレクターをやろうと思ったのも、下着選びを変えるだけでも体が変わって、気持ちもポジティブになれるよっていうのをお伝えしたいという思いがありました。

あと、私けっこう街で見ると気になっちゃって…