相談
こんにちは。七です。クラスの席の私の隣には、男の子がいます。その子はすごくいじめられていて、かわいそうに思い、何とかしてあげようと思うのですが、いじめをする人は、男子なので怖くて、「やめてあげて!」と言う勇気がありません。
なので私は、先生に何度もこのことを言いました。けれども、先生は「やめなさい」と言うだけで全然気にしていませんでした。なのでいじめは、なくなっていません。
例えば「おまえ汚いから、こっちくんな」とか、「俺の物を触るな!」など、傷つく言葉ばかりです。私がされているわけでもないのに、とても嫌な気持ちになってきます……。
なので私、頑張って「やめてあげて!」と言いました。けれど「うるせーよおまえ! あいつの味方なん?」と言われてしまいました。
私はどうすればよいでしょうか……? 教えてください。
その子も、私もイヤな気持ちになっています。
(七・小学4年生・女子)
行動を起こした君は素晴らしい! 他の国ではどんないじめ対策があるのかな?
七ピーヤ、すごく行動力と勇気があるんだね!
先生に言ってもダメで、いじめをしている男の子に言ってもダメ……それでも自分にできることはないか考えて探して、さらに行動に移して、よしおに相談してくれたんだね。えらい! すごい行動力だよ!
悲しいことに、いじめってなかなかなくならないよね。世界を見渡してみてもいじめがない場所は少ないんじゃないかな。だから、世界ではいじめにどう対応しているのか気になって、少し調べてみたよ。
例えばイギリスでは、「いじめはあるもの」として学校側は対策を立てていて、校内に監視カメラを設置しているんだって。そして、もしいじめが起きたら、いじめをしたほうに問題があると考えて、いじめをした子どもの親は講習を受けなければいけないみたいなんだ。
それからフランスでは、いじめをした子どもと親と先生の話し合いが行われたり、アメリカではいじめをした子どもにアンガートレーニング(怒りと上手に付き合うための心のトレーニングのことだよ)や共感トレーニングを受けさせたりするみたい。
韓国では、いじめをしたら奉仕活動をするように言われて、それでもいじめをやめなかったら出席停止や退学処分があるんだとか。
海外では、いじめをしている子に問題があるという考え方が主流で、法律が学校のいじめにも対応しているところが多いみたいだね。たしかに全体的な仕組みをつくることがまずは大事なのかもしれないけど、それだけじゃ解決できないよな、ともよしおは思ったよ。
いじめられている子にも、いじめている子にも、どうにか真心で向き合って問題が解決できないかな……とよしおも考えているんだけど、とっても難しい問題だね。
法律が出てくるくらい、問題の根が深いいじめ。七ちゃんの勇気ある行動は素晴らしいけど、今はその成果が出ていない。そして、もしかすると自分が標的になってしまう危険性もあるかも……悩むねえ。