店に警察が来たことも何度もあって…
小松容疑者は2015年に宇都宮市内の市立中学を卒業後、地元で建築関係の仕事を数年した後、茨城県内の飲食店従業員を経て、2022年から柏市内のキャバクラ店で働くようになった。当時を知る関係者はこう証言する。
「トラブル続きで最初に働いたキャバクラも半年ほどで辞めました。働き始めたころから女や金がらみの問い合わせが茨城のほうからしょっちゅうありました。店に警察が来たことも何度もあって、一度目は女の子を脅迫したとかで、二度目は友人に貸した金のカタにキャデラックを受け取ってきたことが問題だったようです。このときは友人の親とも書面を交わして納得ずくだったとの主張が通らず、逮捕されて20日間拘留され、結局不起訴になったようです」
小松容疑者は店側に「自分の道を進むのか、ちゃんとうちで働くのか、どちらか自分で選びなさい」と諭されて自ら辞めていったが、知人はその後も小松容疑者の動向は気になっていた。
「その後に勤めたキャバクラもすぐに辞め、ここ最近は客に出資してもらって自分でキャバクラを経営するとも聞いていました。どうやって金を工面したのかは知りませんが、ベンツも自分で買ったと言っていたし、プリウスも持っていました。ヴィトンやバーキンのバッグ、ロレックスの腕時計など、とにかくブランド品を持っていました。ただしフェイクのコピー品も多かったでしょうし、スーツは安売り店のものを着ていましたね」
小松容疑者愛用のエルメスの財布には、帯封付きの百万円札を常に入れていて「財布の形を崩したくない」とうそぶいていたという。店を転々とした小松容疑者は1年前には茨城県土浦市で働いていた。土浦市の風俗街で小松容疑者と一緒に働いていたという30代の男性はこう語る。
「魁人とは今年の2月くらいまで一緒に働いていたけど、筋の通ったいいヤツだったよ。これまでも魁人は客としてここで飲み歩いていることがあって、基本的に柏で働いていることは知ってたんだけど、去年の10月ごろからウチでスタッフとして働くことになってさ。
勤務態度はいたって真面目で、店の女の子にも優しく接していたし、同業者たちからの評判も高かったけど、一度だけ、他のスタッフとつかみ合いの大ゲンカしたことがあって、一度頭に血がのぼると収まらなくなるタイプなんだと思ったね。動物好きで『動物イジメてるヤツは殺す』なんて息巻いてもいた」