今回の不満の声に対してヤマト運輸の回答は?
いっぽう来年2月以降、そのクロネコDM便の後継サービスを引き継ぐことになる都内の郵便局配達員(40代)も肩を落とす。
「そりゃ『面倒くせえな』としか思いませんよ。そもそも、ウチだって深刻なドライバー不足。昔は5、6人で配っていたエリアも、今では3、4人でなんとか回している状況。
とくにここ何年かの間に、『ゆうパケット』などポストに入らない郵便物も増えたから、対面配達することも多くなって……。当然、不在なら再配達しなくてはいけないから郵便局員の負担も増えているんです。そんな状況で、また配達物が増えるというんだから、同僚も『イヤだな』『また残業増えるわ』と嘆いてましたよ」
ヤマト運輸(ヤマトホールディングス株式会社)コーポレートコミュニケーション部にも、今回の件について文面で質問状を送った。すると、以下の回答が届いた。
「クロネコ DM 便・ネコポスの配達業務を委託している個人事業主の方は、主に二輪(バイクや自転車)や徒歩で業務していただいているため、「業界の運転手不足」の対象(トラックドライバー)とは異なります。一方、物流業界全体(特に、大型トラックが担う幹線輸送)では、今後、人手の確保・維持が厳しくなることが想定されるため、輸送力確保に努める必要があります。6/19 に発表した日本郵政グループとの『持続可能な物流サービスの推進に向けた基本合意』は、こうした課題の解決に向けて、両グループ会社の有する経営資源を有効活用することで、物流業界全体で持続可能な物流サービスを推進することを目的としています」
現場の声という配達物を今後、ヤマト運輸本社が受け取ることがあるのだろうか。
取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
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