胃の大きさは毎日の習慣によって変えられる

「1食につき、自分の適正量ってどれくらいなの?」
そんな疑問が浮かんだかもしれません。

本来、胃の大きさは握りこぶし2つ分くらいしかありません。でも、普通に売られているお弁当もレストランの一人前も、こぶし2つ分以上はありますよね。

それらをペロリと平らげることができるのは、胃が伸び縮みする臓器だからです。こぶし2つ分を超える食べ物が入ってきたときは、最大で2リットルが入る大きさくらいまで胃は膨らむことができます。

毎食のようにたくさんの量を食べている人は、胃を大きくするトレーニングをしているのと同じこと。食事のたびに胃は引き伸ばされ、どんどん伸びがよくなっていき、より多くの食べ物を収納できるし、食べても満足できなくなっていってしまうのです。

食欲が止まらないは“デブ舌”のせい! 本来、胃の大きさは握りこぶし2つ分なのに、なぜ食べてしまうのか。問題は意志ではなく味覚にあった!?_2

「私、たくさん食べないと満足できない人なんです」

という方がいますが、たくさん食べないと満足できない自分を生み出したのは、毎食のようにたくさん食べた自分自身なのです。

以前、大食いを仕事にしている方の鍼灸治療を担当していたことがありますが、やはり、ある程度の量を毎日食べ続けていないと、テレビ番組で食べるような量を完食するのは難しいと言っていました。裏返せば、胃の大きさは毎日の習慣によって変えられるということです。

ここでひとつ質問です。最近、自分のお腹が、グゥ〜と鳴る音を聞きましたか?

お腹が鳴るのは空腹のせいではなく、胃に残った食べ物の細かいカスなどを押し出すために胃が収縮するからとも言われています。胃のなかをキレイにして、次の食べ物が入ってくる準備をしているというわけです。