『陽の当たる場所』(1951)A Place in the Sun  上映時間:2時間2分/アメリカ

貧しい家庭で育った青年ジョージ(モンゴメリー・クリフト)は、伯父が経営する水着製造工場で同僚のアリス(シェリー・ウィンタース)と出会い、恋に落ちる。一方で、叔父の家のパーティで出会った富豪令嬢アンジェラ(エリザベス・テイラー)と深く愛し合うように。アリスから結婚を迫られ、その存在が煩わしくなったジョージは、アリスの殺害を企てるが…。1931年に映画化されたセオドア・ドライサーの小説「アメリカの悲劇」が原作。アカデミー賞9部門にノミネートされ、監督賞など6部門を受賞した。

エリザベス・テイラー

1932年2月27日生まれ、イギリス・ロンドン出身。少女時代から子役として映画出演し、成人後には、優れた演技力と美貌、珍しいすみれ色の瞳で人気を博し、ハリウッドの黄金時代を代表する俳優となった。主な出演作は『緑園の天使』(1944)『若草物語』(1949)『陽の当たる場所』(1951)『ジャイアンツ』(1956)『熱いトタン屋根の猫』(1958)『去年の夏 突然に』(1959)『バターフィールド8』(1960)『クレオパトラ』(1963)『バージニア・ウルフなんかこわくない』(1965)など。2度アカデミー主演女優賞を受賞した名優であり、結婚・離婚を繰り返した華やかな人生も注目を集めた。2011年に79歳で死去。

語り/戸田奈津子 アートワーク/長場雄 文/松山梢