出会ったのはカラオケなのかディスコなのか、そういうところ
Aさんは「女性」として瑠奈容疑者に近づき、安心させた後、突然ひょう変した可能性がある…修容疑者の父であり、瑠奈容疑者の祖父がそういった趣旨のことを証言した。
「瑠奈は結婚もしたことないし、男が大っ嫌いなんさ。私が知る限り家族以外の男に気を許してるのを見たことないからな。そういう特殊な性格を持った子なんだ。そうだよ、瑠奈は襲われてるんだよ。相手が女の格好してたから瑠奈は女だと思ってたの。それで2人でいいところあるから行こうって言われてラブホテルに入って、入った途端に相手は男になったわけさ。出会ったのはカラオケなのかディスコなのか、そういうところだと聞いてます」
祖父は「不同意性交」がいつの出来事かについては聞いていなかったが、修容疑者とその妻がAさんと話し合った末、「決着がついた」と聞いていたという。
「俺は2人に『なんでそのときに警察に言わなかったんだ』と厳しく言ったんだけど『本人がもうやらん、二度と姿を現さんって言うから表に出さず自分たちで決着つけた』と。修も奥さんも、それで安心してたんだろう」
しかし、Aさんはこの約束を反故にして瑠奈容疑者に再び連絡をとってきたという。
#3でも報じたが、女装愛好家のAさんは通っていたすすきのの“特殊”なバーでトラブルを起こしており、出入り禁止の処分を受けるなど“界隈”では有名人だった。瑠奈容疑者は、そんなAさんに恨みをもっていたと思われる。祖父が続ける。
「今回、瑠奈が会いに行ったのは、正直殺すつもりだったんだと思う。修と奥さんが被害者に話をつけて『2度と現れない』と言ったのに現れたから…。襲ったこと自体はそりゃあ許せない。けど殺すのは別問題だろ」
祖父が瑠奈容疑者も含め、息子一家と最後に顔を合わせたのは3年前で、「不同意性交」も含めた一連の顛末を聞いたのは、逮捕当日の7月24日のことだったという。
「修の奥さんが電話してきたんさ。家宅捜索に入られていろいろなものが出てきたから『父親と娘は逮捕します』と道警に言われたみたいだ。あのとき、奥さんは『自宅には報道陣が押し寄せるから』ってホテルに移動してたんだよ。そこのホテルの電話から私に電話してきた。私は事情を聞いて、奥さんもいずれ自分も逮捕されることはわかってるんだろうと思った。だが、『あんたがしっかりして2人を支えなきゃならんのだから頑張れ』としか言えなかったよ。ひどくがっかりした様子だった……」
祖父の予想通り翌25日、死体損壊と死体領得、死体遺棄の疑いで、母親の田村浩子容疑者(60)も逮捕された。