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「お姉さんのリップとてもキレイ、私のなんて全部100均」

集英社オンラインではAさんが女装愛好家で、混浴温泉で女性の裸を観察したり(#3)、性的興奮を求めて想定外の出来事を期待する人たちが集まる特殊な会員制バーに出入りし、そこでの“行儀の悪さ”ゆえ、たびたび「レッドカード」を突きつけられていた過去について報じてきた(#5)。Aさんは「ともちゃん」という愛称で、その「界隈」の有名人だった。

いっぽう瑠奈容疑者は、一部報道で「クラブ」に出入りしていたことが報じられている。

また、瑠奈容疑者の祖父は集英社オンラインの取材に対し、「(瑠奈容疑者とAさんが)出会ったのはカラオケなのかディスコなのか、そういうところだと聞いてます」「瑠奈は(Aさんを)女だと思ってたの。それで2人でいいところあるから行こうって言われてラブホテルに入って、入った途端に相手は男になった」と答えている(#4)。

田村瑠奈容疑者(知人提供)
田村瑠奈容疑者(知人提供)
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今回は新たにクラブ(ディスコ)でAさんにしつこいナンパを繰り返されたという女性に話を聞くことができた。女性の証言とともに瑠奈容疑者の祖父の発言を検証する。

「私が『ともちゃん』を見たのは3~4年ほど前のことです。当時私が通っていた20代のお客をメインにしたクラブに、いつも1人で来ていました。事件後に報道されている最近の写真よりも痩せていてスレンダーでしたが、骨格から一目で男性だとはわかりました。最近出回っている写真は、だいぶ『盛れている』ように思えます」

この女性はニューハーフやドラァグクイーンなどの「性的少数者」とも接点があり、多少なりともその“振る舞い”に通じていた。しかし「ともちゃん」にはそれに当てはまらない違和感のようなものがあったという。

「クラブに来て、お酒を飲みながら、体を左右に揺らし音楽を楽しんでいるときは、ただ『楽しんでる』って感じで周囲にも溶け込んでいました。ですが、お酒のグラスを片手に女性をジッと見ているときには違和感が漂っていて、『物色している』という表現がピッタリな目つきでした。私自身もそうした視線を感じたことがあり、近寄ってくる瞬間に『来た!』って、まるで男性からナンパされる感覚になっていました」

「ともちゃん」こと、Aさん(右)
「ともちゃん」こと、Aさん(右)

「ともちゃん」はしかし、ナンパする際も女性言葉を駆使してきたという。「性的な興味はない」と装って、相手女性の警戒心を解こうとしたのだろうか。

「視線は露骨なくせに、『お姉さんのリップとてもキレイ』とか女性っぽい感じで話しかけてくるんです。私が『お姉さんの方が綺麗ですよ』とお世辞で返すと、『私のなんて全部100均なの』とちょっと微笑んだり。そんな会話をして、時には腕を組んできたりもしました。女を装っているものの、嫌な感じがしたので私はトイレに逃げ込んだのですが、『ともちゃん』はトイレの中までついてきたんですよ。声をかけながらというより、男の人がナンパするときって目当ての女性を足早に追っかけるじゃないですか。あんな感じでした」