40歳くらいで売りをやめたら、さっさと死にたい
── もうずっとやるつもり?
「そうですね。40(歳)ぐらいまではやるんじゃないんですかね」
── なぜ40歳まで?
「やっぱ40ぐらいが限度じゃないですか」
── でも、公園には老女もいるよね。
「そうですね。でも、売れてるところをほとんど見たことないんですよ。むしろ『売れない』っていう見本になっちゃってます」
── その先のことは考えてる?
「そのころには犬もいないんでもう、さっさと死にたいですね」
── 琴音と「一緒に死のう」って話してるんだよね。ビルの屋上から「手を繋いで飛び降りよう」って。飛び降りるっていうのは、やっぱり人目に触れたいから?
「それもあるし、落ちるだけだからいちばん楽そう。誰かがポンと突き飛ばしてくれれば、それで終わりじゃないですか」
── 自分が死ぬことを、なぜ誰かに知らせたいの? 誰に知らせたいの?
「え、あいつ死んだんだ、みたいに思われたいだけ」
── でも、自分ではその確認はできないわけだよね。
「まあ、そうなんですけどね」