『上流社会』(1956) High Society 上映時間:1時間51分/アメリカ
ミュージシャンのデクスター(ビング・クロスビー)が、2度目の結婚式を控える元妻で令嬢のトレイシー(グレース・ケリー)を取り戻そうと奮闘する物語。式を取材しに来たゴシップ記者をフランク・シナトラが演じ、トランペット奏者のルイ・アームストロングが本人役で出演。コール・ポーターの名曲が映画を彩る。
グレース・ケリー
1929年11月12日生まれ、アメリカ・ペンシルベニア州フィラデルフィア出身。舞台出演を経て、1951年に映画デビュー。翌年、『真昼の決闘』(1952)でゲイリー・クーパーの相手役に抜擢された。アルフレッド・ヒッチコック監督のミューズとして『ダイヤルMを廻せ!』(1954)『裏窓』(1954)『泥棒成金』(1955)に出演。『モガンボ』(1953)でアカデミー助演女優賞にノミネートされ、『喝采』(1954)でアカデミー主演女優賞を受賞。カンヌ国際映画祭で知り合ったモナコ大公レーニエ3世と1956年に結婚。女優業を引退したため、『上流社会』(1956)が最後の作品となった。1982年、運転中の脳梗塞から事故を起こし、52歳で逝去。
語り/戸田奈津子 アートワーク/長場雄 文/松山梢