一番の強みはストレートに強いこと

阪神タイガースの交流戦成績は、7勝10敗1分という結果でした。これまでの勢いが止まってしまったように感じた方がいるかもしれませんが、まだシーズン半ばだと考えれば、そんなに心配はいらないのではないでしょうか。

むしろ、今後が楽しみな新戦力が台頭してきました。プロ2年目、20歳の前川右京外野手です。智弁学園から2021年ドラフト4位で入団。その打撃センスは高卒2年目とは思えないほど非凡なものがあります。

交流戦に合わせ、初めて一軍に昇格した前川選手は、初ヒットまでに11打席を要しましたが、その間にも、いずれ打つだろうという雰囲気がありました。ここまで21試合で打率.290、6打点と結果を出しています。

高卒2年の20歳ながら非凡な打撃センスが高評価を受けている前川
高卒2年の20歳ながら非凡な打撃センスが高評価を受けている前川
すべての画像を見る

6月は7試合で3番打者として起用されましたが、岡田彰布監督も結果だけではなく、打撃練習などの様子を見て、ヒットが出そうな状態の時を見極め、チャンスを与えていた印象があります。調子が上がってきたタイミングで、あえて相手チームの先発が左投手の時も先発起用するなど、今後レギュラーになってほしいという監督の思いも感じます。

「バットが振れる」「スイングスピードが速い」「身体が開かない」など、その打撃についてはすでに至るところで高評価を受けていますが、中でも一番の強みと言えるのは「ストレートに強い」ことではないでしょうか。

プロ野球選手として長く活躍するためには、ストレートを打てるということが重要なポイントです。変化球は、いろんな投手と対戦して経験を積み重ねる中で、打てるようになっていく可能性がありますが、ストレートを打てない選手が、急にストレートを打てるようになることは、ほとんどありません。
前川選手は、一軍の試合に出始めた今の段階で、ストレートをしっかりと打てていることが、ストロングポイントなのです。

そもそも、しっかりスイングするということは、言葉で言うより、はるかに難しく、本来であれば、プロになってから何年もかけて作り上げていくものです。それが前川選手はプロ2年目にして、できているのですから、評価が高くなるのも当然だと思います。