「政治とカネ」の問題を象徴する場所で大勝利した萩生田氏
「与党が前の衆議院選挙でも去年の参議院選挙でも議席を大きく減らした理由はなんですか。政治不信を招いてそれを解決できなかったからじゃありませんか。自民党が起こした問題であります。これを本格的に解決しようという気迫が見られません。それが証拠にこの選挙区でも裏金を2728万円作っていたという人が立候補してるじゃありませんか。おまけに重複立候補までしている」
選挙戦終盤の2月6日、東京・八王子市を中心とする東京24区で中道の新人候補の応援に入った山口那津男元公明党代表は、今回衆院選の裏金議員の中で不記載額が2番目に多い萩生田光一・自民党幹事長代行が出馬している同選挙区は政治とカネの問題を象徴する場所だと強調し、萩生田氏の追い落としを聴衆に求めた。
しかし結果は萩生田氏が中道新人に約1万5千票差をつけて当選。裏金問題で最も逆風が吹いた2024年選挙で自民党の公認を外された時には、萩生田氏は同選挙区で約3万票あると言われる公明票を味方につけながらも次点候補に約7千500票まで追い上げられた。しかし、今回その公明票が逆に“敵”に回ったにもかかわらず、票差を広げ楽々と逃げ切った。
選挙戦初日の1月27日の第一声では「失敗もして、皆さんに不安な思いや不快な思いをさせました」とあいまいな形で自身の不祥事に触れていた萩生田氏は、選挙戦最終日の2月7日午後の街宣ではそのことに一言も言及しなくなった。
街宣には「裏金2728」などと大書きしたプラカードを持ったプロテスターも登場。萩生田氏が「私たちの故郷をこんな人たちに汚させるわけにはいかないじゃないですか」と非難すると、支持者は拍手と歓声を送った。
70代の支持者は「あんなもの(裏金問題)は仕組まれたものだ」と、問題にならないという見解を示した。













