限界を迎える肉体と精神

自分自身の体と心に起きた変調についても記しておきます。自分では、このブラックな環境に順応したと思っていますが、冷静に俯瞰するとかなり危ない状態だった、いえ、今もそうであることに気づきます。

メンタル疾患は心だけの病気ではなく、睡眠不足によって脳がリフレッシュできないことによる体の病気でもあります。

泊まり込み勤務による軟禁生活がつづいたときは、睡眠不足に加え、太陽の光を浴びる機会も減り、体をほとんど動かさなくなってしまいました。そうするとどんどんネガティブな思考になっていき、泊まり込み勤務終盤には死にたいと思う時がありました。

こんな仕事を繰り返して一体何になるんだろうか?今自分がやっていることは正しいんだろうか?もっといい職場があるのではないのか?いろんな思いが巡った挙げ句、何も考えられなくなり、時間だけが過ぎていきます。

〈実話・ブラック社畜の生活〉便器いっぱいに飛び散る鮮血、それをバレないように掃除する日々…上司の恫喝、同僚の裏切り「それでも自分の無能さに嫌気がさすばかり」_5
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どう考えても体は赤信号を発していて、異変を感じつづけているのに、忙し過ぎて病院に行く暇もなく体と心がどんどん蝕まれていきました。

日によっては、気がつくと夜になっていて日中の記憶が飛んでいるということもありました。たまに出社している時も仕事が嫌過ぎて、通勤の間の記憶が抜けていたりします。気がつくと仕事が始まっていて、心を無にしながら業務を繰り返します。記憶を失うことで自衛していました。

さらに繁忙期は、コーヒーを毎日大量に飲んでいました。朝にブラックコーヒーを2杯、日中に2杯、夜に2杯、深夜に2杯。そうしないと眠気が限界で瞼が自然と落ちてきてしまいます。

カフェイン中毒だったのでしょう。度重なるストレスもあって、胃腸が荒れてしまい、血便をすることも増えました。便器いっぱいに鮮血が飛び散り、それをバレないように掃除しました。

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