バランスを欠いた脳になっていないか
もしかして皆さんは、からだの脳(一階)育てがうまくいっていない暮らしのなかで、習い事やスポーツ(二階)を無理にやらせてはいないでしょうか。もちろん子どもがやりたいと言えばやらせたいのは親心です。能力を伸ばすことに力を尽くすことは構わないのですが、見落としてほしくないのが「バランスを欠いた脳になっていないか」です。
親御さんに「どんな子を育てたいですか」という話を聞くと、「とにかく丈夫であればいい」と言う人はほとんどいません。規則的に呼吸をして、心拍が速すぎもせず遅すぎもせず、筋力がちゃんとあって、危険から身を守れるぐらいの運動神経がある。夜になったらコテッと寝て、朝になったらパカッと起きて、いつもニコニコ元気いっぱい。そんな子がいいです、と言う親御さんに出会ったことがありません。
しかし、そこが一番大事なのです。そこを土台にすべてが作られるのですから。
私に言わせれば、「どんな子を育てたいですか」に対する答えは以下のようになります。
その1 「からだの脳」時代は「原始人のような子」
その2 「おりこうさんの脳」時代は「学校の勉強以外の知識欲がある子」
その3 「こころの脳」時代は「相手のこころを読める子」
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