母との紳士協定
前編 母との絆は こちらから
前編で「母子家庭で育った」ことを打ち明けた熊田さん。その当時、母親と熊田さん、兄の3人で暮らす中で、様々なことを話し合ったという。
――今しばらくはないにしても、今後また再婚したいなどの思いはありますか?
現状は考えられないですね。今、本当にポールダンスに夢中で…。「ポールダンススタジオを持ってますよ」とか「自宅用ポール買ってあげるよ」とか言われたら。「えー!」って、ときめいちゃうかもしれません(笑)。
――ときめき面も、ポールで満たされちゃってると?
満たされてますね。ドキドキとかワクワク、楽しさも。今はもうポール一筋です!(笑)
――再婚までいかずとも、パートナーは欲しいなあとかそういう思いも今はない?
私の母も離婚してて、私が高校生くらいの時、母に彼氏ができて、その人を紹介されたことがあったんですよ。でも、父のいない高校生の私からしたら20歳以上年上の男性なんて当時は受け入れられないですよ。
その方が「家に遊びに行きたい」みたいなことを言ったんで、直感的に「やばい」と思ったんですよ。家で落ち着けなくなってしまうと。自分の娘に同じ気持ちをさせたくはないですし、娘の父はいつまでも元夫だけなので。
――自分にとっての家という安全地帯を守らなければと。
だからその時に母と協定を組んだんです。外でどれだけデートしてもらってもいいけど、家は私達のプライベートな場所だから、家に入れるのだけはお互い控えようねと。
――そんなご経験があるからこそ、簡単にパートナーだなんて言えないわけですね。
そうですね。もし仮に今後自分にパートナーができたとしても家には絶対に入れないですね。ステップファミリーなどで上手くいっているご家庭もありますけど、私は今の時点の家族の形で満たされていて、何も不足な点がない。だから母には未だに言いますもん。「彼氏はいくらでも作っていいけど、再婚ってなったらちょっと相談して」って(笑)。