アンチに「宇宙一ブス」と言われても

――中野さんは「宇宙一カワイイアイドルレスラー」を自称しつつ、試合では感情むき出しのハードな殴り合いをするところが魅力だと思います。アイドル路線に対するアンチは、さすがにいなくなりましたか?

いえ、いますよ。というか、めちゃくちゃ増えてます(笑)。Twitterのリプ欄でも、「コズエン早く解散しろ」とか「コズエンからたむを追い出した方がいい」とか言われてますから。自分としては、スターダム全体の観客が増えた分、アンチも増えてるのかなって考えてるんですけど。そもそもアンチって私に興味があるってことだから、「結局私のことが好きなんじゃん?」って思います。

アンチに「宇宙一ブス」と言われても、死ぬまでアイドルでいようと決意した大先輩の一言。スターダム王者・中野たむは「死んでもいいと思って、残りのキャリアをすべてこのベルトに捧げようと思っている」_2

――めちゃくちゃ前向きですね(笑)。たたかれてもアイドル路線をやめない理由って何なんですか?

そもそもアイドルとは生き様を見せていく人たちのことだと思っているので、スターダムの選手はある意味みんなアイドルなんじゃないですかね。ただ、プロレスラーになった当初は「私、アイドルやめました」っていうキャッチフレーズを使っていたんですよ。その当時、井上貴子選手と試合をさせていただいたことがあるんですけど……。

――井上選手は80年代から活躍する元祖アイドルレスラーであり、いまだ引退していないリビングレジェンドですね。

はい。その井上さんから、「あんた、アイドル辞めるんじゃないよ」って言われたんです。「アイドルって1回言われた人間は死ぬまでアイドルなの。だから私もアイドルよ」って。めっちゃカッコいいなと思って、私も死ぬまでアイドルでいようと決意しました(笑)。だからアンチに「宇宙一ブス」と言われても、私は自分で「宇宙一カワイイ」と言い続けます!