「エアコン用カビ取りスプレー」
「自動お掃除機能付きエアコン」の落とし穴

また、気になるのがエアコンを久しぶりに付けた時の嫌なカビ臭さ。これもフィルターを掃除すれば解消するのだろうか?

「カビ臭さの原因は、エアコン内部の送風ファン。こちらにカビが付着していると、放出する風に乗って臭いが部屋に充満します」

「エアコン用カビ取りスプレーは逆に汚れが溜まるだけ!」「室外機も水で丸洗いすべき」 電気代節約にも! 自分でできるエアコン掃除の新常識【掃除のプロ直伝】_5
黒い筒状のものが送風ファン

エアコン用カビ取りスプレーなども販売されているが、それらを使えば、自分でも掃除できる?

「正直、スプレーを使ったとしても、エアコンを解体しない限り、逆に内部に汚れが溜まってしまうこともあり得ます。そして、エアコンも精密機器なので、自分で解体することはオススメしません。フィルター掃除から先の解体が必要な部分は、業者に頼ってほしいのが本音ですね」

「エアコン用カビ取りスプレーは逆に汚れが溜まるだけ!」「室外機も水で丸洗いすべき」 電気代節約にも! 自分でできるエアコン掃除の新常識【掃除のプロ直伝】_6
フィルター以外の掃除のために解体した状態。精密機器の基盤がむき出しなので、水をかけてしまったり、組み立てを誤ったりすると故障の原因に

ところで最近は「自動お掃除機能付き」を謳うエアコンも存在している。その場合は掃除せずに放置で大丈夫なのだろうか?

「実は、通常のエアコンよりも掃除機能付きエアコンの方が、ご自身でのお手入れの手間がかかるんです! 掃除機能とは、あくまでフィルターの埃を自動で取ってくれるだけ。その埃はエアコン内のダストボックスに溜まります。つまり、ダストボックスから定期的に埃を取り出さなくてはなりません。さらにダストボックスが満杯だった場合、フィルターには埃が溜まりますよね? 結果的にダストボックスとフィルターの二重の手入れが必要なんです」

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自動お掃除機能付きエアコンの蓋を開けると、下にダストボックスがある(グレーの部分)

「ダストボックスの取り外し方は機器ごとに異なりますが、基本的に本体に手順が記載してあります。埃を捨て、汚れが気になる場合は水拭きで取ってください」

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簡単に取り外せるので、フィルターと一緒にこちらの手入れもお忘れなく