二日酔いでロケに行くことも

――笑い話ですんだのならいいですが。もう1人は?

青森でのロケですごく素敵な若いサラリーマンの方に「How long does it take to the airport?(ここから空港までどのぐらいかかりますか?)」と聞いたんです。
彼が答えようとした時に、ADが僕への指示で『あと30秒』というカンペを出したんです。
その方は何かを勘違いしてそれをそのまま読んでしまったんです。空港まで30秒なんてことはないのに。
僕が聞き返したら、またADが『あと15秒』とカンペを出して、またそれを彼が読んでしまった。

――15秒ほど短縮されていますね(苦笑)。

スタジオの(当時司会の)徳光(和夫)さんが「その人ちょっと変だから帰してあげて」って。
彼はきっと英語ができたのに恥をかかせてしまいました。ごめんなさい。

――ウィッキーさんは15年間、一度も休まなかったんですか?

実は胆石の手術をしたときに10日間ほど休んだことはあります。その時は慶応の医学部だった息子に代役として出てもらいました。

「人間じゃなくて猿に見えるよ」と当時のプロデューサーに言われたウィッキーさんは⁉『ズームイン!!朝!』英会話コーナーのギャラとハプニング、サンコンさんに間違えられたことも…_3
今でも「ウィッキーさん!」と声をかけられる

――息子さん、慶応の医学部とはスゴイですね!

慶応の幼稚舎から慶応大学で医師になって、今はハーバード大学で小児神経科の医師をしています。今もたまに日本に来るので、その際は連絡を取ってますよ。

――そのほかに出演中、体力的にキツかったことは?

当時は若かったし、仕事がすごく好きだったので苦ではなかったですね。
前日にすごくお酒を飲んで、もう二日酔いで頭がガンガンに痛くても、酸素ボンベを吸いながらロケ先に向かったこともありました(笑)。

――お酒が好きなんですね!

はい、大好きです。家で飲むことが多かったけど、六本木でもよく飲んでましたね。
私は(雑誌「PLAYBOY」発刊者の)ヒュー・ヘフナーが六本木につくった日本版の「プレイボーイ・クラブ東京」の会員だったので、よく行ってました。