「性を売りにしていた人間が議員になるのはおかしい」
芸能人、特にグラビアアイドルに対し派手に遊んでいるイメージを持つ人もいるだろう。ただ永井さんはその点に関しては健全だったと話す。
「派手に遊ぶことは全くないです。一人暮らしではなく、大宮にある実家に住んでいたので、終電を逃さないよう一番最初に帰ってくるタイプでした(笑)。一応、お酒や食事の誘いはあったんですが、誘われるたびに毎回断るのが苦手で。ちょっとずつ連絡先を交換しないようにしてましたので。そもそも芸能界の人と連絡先を交換しないようにしてました」
そうした芸能活動から転じて、政治活動を始めると、水着の仕事をしていたというだけで、一部の人たちから誹謗中傷を受けるということもあったという。
「グラビアについてマイナスに捉える方はかなりいらっしゃいます。表立って言われることはありませんが、選挙が始まる前にはネットで誹謗中傷などもたくさん来ました。ある一般の女性の方が『性を売りにするな』と批判を繰り返していて。年齢が近い方なんですが、 ずっとネットで『この人は水着でこんな仕事をしているんです』と写真をアップしていて。
いろんな人に水着の仕事をしていた人間だと周知させたいみたいで。他にも過去の写真を載せて『昔と顔が違うぞ』という人もいました。ただ枝野議員や周りにいる方からは『気にしなくて大丈夫。何も反応せず静観していればいい。自信を持っていこう』と言われました」
永井さんがグラビアアイドルであったことへの批判は、同じ議会にいる議員からも同様の声が上がった。
「現職のさいたま市議の方たちが、選挙前にグラビアアイドルのような性を売りにしていた人間が議員になるのはおかしい、と受けとれるような請願を出したんです。結局否決されたんですが、選挙ギリギリまでやっていました。その議員の方は、私のDVDや写真集をわざわざ買って、議会で見せるということもしていたそうです。
さらに請願には、事実ではないのに私が出ていたのはアダルトDVDで、作品の中で複数の男性に胸を触られているなどといったことも書かれていましたし、同じ内容が書かれたチラシを全戸配布で選挙区の各家庭に配られもしました」