街頭アンケートでも圧勝するも“積極支持”はほぼなし
「A子だけに本音を放出! ドッピュ~‼ ところでモロホンのドッピュ~は18日(月)でいかがカナ?」
「A子の料理ってどんなかな? アワビにバナナをさしたやつとか」
これらは黒岩祐治神奈川県知事が不倫相手のA子さんに送ったとされる下ネタメールの(原文ママ)だ。
投票日直前に不倫スキャンダルが発覚し、背水の戦いを強いられていた黒岩知事だが、蓋を開けてみれば次点候補者に130万票という大差をつける193万票余りを得て、4選を決めた。
有権者との直接対話を避けるため、街頭演説はいっさいなし。当選しても万歳三唱もなしという自粛モードの選挙だっただけに、当選後の会見も「マイナスからのスタートと肝に命じている。仕事でお返ししたい」と反省しきり。
当選確実の報を受けました。
— 黒岩祐治 (@kuroiwayuji) April 9, 2023
4期目、マイナスからのスタートですが、今回の件で失われた皆様の信頼を、仕事で取り戻していくべく、全力で県政運営にあたります。
どうぞよろしくお願いいたします。
黒岩祐治 pic.twitter.com/yZjWvrzQlU
しかし、有権者の反発は収まりそうにない。SNS上でも、
「まじで黒岩は見かけるたびに気持ち悪い」
「これでみそぎがすんだと思うな!」
「エロ知事が誕生してしまった。あの(ひわいな)メールがちらついて気持ち悪い」
と、黒岩県政継続を嫌悪する書き込みがいまだに絶えないのだ。
とはいえ、選挙は圧勝。はたして神奈川県民はどんな思いで票を投じたのか?
富裕層の女性たちが多いことで知られる横浜みなとみらい周辺の高級住宅街、山手エリアを歩く40~60歳代のマダム100人にアンケートを実施してみた。
今回アンケートを行った100人のうち、投票に行っていたのは64名。そのうち、21人が黒岩知事に票を投じていたことがわかった。有効得票の3割近くが黒岩票だったことになる。
しかし、じっくり話を聞いてみると、積極支持はほとんどなし。
知事選での黒岩陣営の対立候補は、共産党が推薦する岸牧子氏(65万1473票)、政治家女子党の大塚綾香氏(15万1361票)、無所属の加藤健一郎氏(12万3922票)の3人。いずれも知名度のない新人ばかりで、有権者にすれば、「黒岩さん以外を選びたくても、だれに投票すればいいの?」と悩んでもおかしくない顔ぶれだった。
つまり、3期12年の実績がある黒岩知事を、消去法の末、選択したにすぎなかったのだ。
これから紹介する山手マダムたちのコメントがそれを証明しているだろう。