「不倫の事実をもっと早く知っていれば…」
今回のアンケートの回答では、黒岩知事への投票の次に多い10人が白票を投じていた。取材に応じてくれた山手マダムたちの10人に1人は、今回の知事選において「該当者なし」と判断したようだ。
知事選後の選管発表によれば、19年の知事選では白票などの無効票が8万8964票(2.93%)だったのが、今回は21万2148票(6.91%)へと倍増。
期日前投票を悔やむ声があったことも特記されるべきだろう。黒岩知事に不倫騒動が発覚したのは投票日3日前のこと。そのため、期日前投票をすませた人で「知っていたら、別の投票行動をとっていた」と漏らす人も少なくなかった。
「事前に不倫を知っていれば、抗議の意味を込めて黒岩票でなく、白票を投じていたはず。何だか悔しくてなりません」(60代女性)
「こんな不快でドロ沼のような選挙を体験したのは初めてのこと。腹立たしいです」(50代女性)
再選後の初登庁となった4月10日、黒岩知事は職員の前で殊勝な口調でこう訓示したのだとか。
「途中で知事職を投げ出すことはない。課題が浮かび上がったら、ただちに実行する。県民目線でともにやっていきましょう」
そうは言ってもある種の“消去法知事”。果たして県民の信頼を回復できる仕事ぶりを見せつけられるか。黒岩県政4期目には荒波が待ち受けている。
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班