新しい環境への焦りが春うつの原因に

春は徐々に暖かくなり、過ごしやくなる季節ですが、心身の疲労が蓄積しやすい時期でもあります。

そのため、体がだるい、やる気が出ない、疲れやすいなどの症状が出やすくなり、「春うつ」になることも。その原因はいくつかありますが、一番の原因は環境の変化によるものです。

春は卒業、入学、入社、職場が変わる、上司が変わるなど、さまざまな変化が多く、新しい生活をスタートさせる人が多い時期。さらに年度末や新年度を迎えて、仕事が忙しくなるという人も多いですよね。

新しい環境に慣れようと思い、がんばりすぎてしまったり、なかなか慣れずに焦ってしまったり、忙しいのにやる気が出なかったりなど、それがストレスになり、心身が疲労してしまうのです。

また、自分は変わらないけど、周りが変化することもありますよね。

例えば上司が変わった、新しいメンバーが入ってきたなども、今までとは違う環境に戸惑い、不安を感じストレスを抱えてしまうことも春うつの原因になります。

新環境でやる気が出ない、なんとなくボーっとしてしまう…「春うつ」対策は自ら新しいことをスタートさせないこと_1
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さらに4月だから、春だからと何か新しいことを始めないといけないと思い、無理をしてやりすぎることも。たたでさえ、周りが新しい環境に変わっている中で無理に自分も変えようとすると心身共に疲れてしまいます。

また、他の人との比較をして落ち込んでしまい、情緒不安定になりやすいのもこの時期ならではの特徴です。他の人が新しいことを始めていて上手く流れに乗れているのを見て、自分と比較して焦ってしまうケースも。なぜ自分はできないのか、早く成果を出したいなど考えすぎてしまい、ストレスや不眠の原因になるのです。