入浴前にお風呂の効果を上げる準備をする
毎日、何気なく入っているお風呂。
湯船に浸からずシャワーのみですませる、換気扇をつけたまま入浴している、熱いお湯に浸かっている、長めに半身浴、などしていませんか?
実はこの習慣だとスムーズに睡眠に入れない可能性があります。
良質な睡眠をとるためには、自律神経のバランスがポイントになります。
自律神経は、活動しているときに活発になる交感神経と体をリラックスさせる副交感神経があり、その2つがバランスを取って体のさまざまな機能を調整しています。
体を休めるためには副交感神経を優位にすることで、スムーズに眠りにつくことができます。
寝る前の入浴は良質な睡眠のためにおすすめですが、入浴の仕方に気をつけないと、副交感神経より交感神経が優位になり、寝つきが悪くなってしまうことも。
ぐっすり眠るためにも、副交感神経が優位になるお風呂の入り方をすることが大切です。
そこでまず、見直していただきたいのが、お風呂に入る前の準備。
お風呂の効果を上げるためにも事前準備がポイントになります。
・換気扇は完全に消す(※家の構造の状態を除き)
・お風呂をためるときはフタをする
・お湯の温度は確実に40℃にする
・脱衣所を20℃以上に保つ
・脱水症状予防のため、脱衣所に水を用意する
これからの季節、入浴前後の急激な温度の変化によって血圧が急激に上下し、心臓や血管の疾患が起きるヒートショックのリスクが高まります。
高齢者は特に注意が必要ですが、高齢者でなくても脱衣所や他の部屋と浴室の気温差にストレスを感じ、お風呂に入るのがおっくうに感じることも。
浴室に入ったときの「寒っ!」を防ぐためにも、浴室、脱衣所、リビング、寝室などの温度を一定に保つようにしましょう。こうした体への負担を軽減することで、短時間でリラックスできるようにもなります。
特に脱衣所は家の構造によっては寒い場合があるので、暖房器具を活用してなるべく20℃くらいに保つようにしてみてください。