「ゲームセンターについてきてくれたら5万円あげる」
3月20日、小川順也容疑者(37)は自身が務めていた自治会の会計という役職を利用し、数十万円を着服し逮捕された。その後、「15年前に中学生の同級生を殺して庭に埋めた」という本人の供述にもとづき捜索したところ、白骨化した遺体が見つかった。動機については「同級生が家族の年金を無心していた」と供述している。
前回、「集英社オンライン」では事件を詳報し、近隣では「気の弱かった順也君が中学の同級生Aからお金をタカられていたというのは有名な話」だったことを報じた。だが今回、2人をよく知る同級生は「Aだけが悪いわけではない」「そもそもタカっていたのは同級生のAだけじゃなかった」と証言した。
「理由はわかりませんが、Aは児童養護施設から学校に通ってました。Aは体が大きいものの、不良とかではまったくなく、ケンカなんてできませんし、どちらかと言えばおとなしい部類に入ります。なので、『お金を出せ』とか『お金をくれ』とかそういう恐喝めいたことはしていなかった」(同級生)
親分・子分の関係ではなく、表面上は「対等の立場で付き合っていた」と、この同級生は語る。
「Aからすれば順也とうまく付き合っていれば、お金を貰えると思っていたと思います。
Aが口が上手かったというのもあると思いますが、そもそも『お金をあげる』と言い出したのは順也だと聞いています。順也は『木更津駅のゲームセンターに遊びに行くのに1人だと怖いからついてきてほしい。ついてきたら5万円あげるよ』『服を買いに行きたいからついてきてくれたらお金をあげる』そんな風に誘ってくるとAは言っていました。
中学生にとって5万円は大金だからAにとったらいいバイトですよね。当時の木更津駅は色々な中学校の連中がいてカツアゲが流行っていたので、順也は1人では怖かったんだと思います」
Aさんは小川容疑者からしたら一種のボディガードといったところだろうか……。