「学生さんにとっても学費を払う方が得」

「日本には、『損をして得を取る』という考え方があります。『損して得取れ』ですね。
(中略)
だから、損をして心の得を取るという事です。(中略)皆さんも学校も、信用を得ることができる。(中略)学生さんにとっても学費を払う方が得だっていうことです。
(中略)
4か月目から6か月目までに支払う請求のお金です。(中略)わずか10万円ですよ! 1か月働けば、みなさんが稼げる、ゲットできるお金です、10万円は。しかもほとんど、私たちには残念ですけど、ウクライナの大使館にいってます」(清水澄・当時理事長)

要は、最初の3か月分の授業料は無償として学校が負担するので、4か月目からは、ひと月たった10万円なのだから、避難民が自分自身で払ってくれ、ということだ。学生と学校、一見どちらも「損」するかに見えるが、これにより学校も避難民も、信用という心の「得」が得られる、ということのようである。

学生が支払う授業料のほとんどが「ウクライナの大使館にいってます」というのは、こういうことだ。
実は、授業料の支払い方法に関して、学校は学生に3つの選択肢を提示していた。

① 学校に入金する
② ウクライナ又は世界の人達への救援資金として当学校法人理事長が代表を務めるNPO法人「おもFUND」の活動資金として入金する
③ ウクライナ大使館又は日本赤十字へ学生さんの名前で学校より入金する

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10月14日付の書類には、この3つの選択肢が示されたあとに、「学校としては経営的にも困ってますので①案を希望」することが書かれている