評判が広まり行列のできる店に
5月、吉祥寺駅のほど近くにオープンした「Babusya REY(バブーシャ レイ)」。ウクライナ人家族が作るウクライナの家庭料理を提供している。土日祝日の11時〜15時だけ、オープン前のバーを間借りしての営業だ。
メニューは日本でもよく知られたボルシチのほか、店のロゴデザインにも採用しているヴァレーニキなどあまり認知されていない現地メニューも登場。どれもウクライナで日常的に食べられている家庭の味だ。
![吉祥寺のウクライナ料理店に行列。避難民家族の“日常の味”が大好評_a](https://shuon.ismcdn.jp/mwimgs/d/9/744mw/img_d966d04ffcc35e22752dc5926d3bc4df894938.jpg)
オープン後、SNSなどで評判が広まり、今では行列のできる人気になっているという。お店がある2階から階段、そして外へと列が続いているほど。
「この間はボルシチが18リットル売れましたね」
店を切り盛りするヴィクトリヤ・ヴォグダノヴァさんが説明する。バー仕様の狭いミニキッチンでは大変な作業だ。
![吉祥寺のウクライナ料理店に行列。避難民家族の“日常の味”が大好評_b](https://shuon.ismcdn.jp/mwimgs/d/7/744mw/img_d7c879662d2a76f431f26611fbf1a09c469189.jpg)
1番の人気メニューであるボルシチは、スープを赤く色付けるビーツとキャベツや肉を具材にしたスープだ。豆とビーツのサラダ「ヴィネグレット」とガーリックバターで味付けしたパン「パンプーシュカ」を添えて提供される。これがウクライナでは定番のセット。
Babusya REYのボルシチは、具材はビーフで、スープにはチキンとビーフを用いるヴィクトリヤさんの母から受け継いだレシピ。あっさりめの味わいで肉と野菜の滋味が染みる。店名の「バブーシャ」(おばあちゃん)の通り、まさにおふくろの味だ。