多摩美付近で謎のどんぐり儀式?

東京五美術大学の一つ、多摩美術大学の付近で、怖すぎる光景が発見されたとSNS上で話題になった。歩車道境界ブロックの上に、ずらーっと均等な間隔でどんぐりが立てた状態で並べられているのだ。

なにかの怪しい儀式のようにも感じられるその光景は、ただならぬオーラを放っており、〈多摩美ガチ怖い〉というコメントと共に画像が拡散されると、SNS上では〈怖いっちゃあ怖いけど…アートと言うかファンタジーやねトトロ的〉〈晒し首にされたたけのこの里かと思った〉〈黙々とひとりで並べてた様子を想像すると、狂気を感じますね〉〈排斥デザインかと思ったら配石デザインだった〉といった声があがった。

並べられたどんぐり(Pokomiさん提供、以下同)
並べられたどんぐり(Pokomiさん提供、以下同)
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こちらのどんぐりアート(?)を手掛けたのは、Pokomiさん。今年度から多摩美術大学の絵画学科油画専攻に入学した18歳で、約1年前からアート活動をしている。これらのどんぐりを立てた経緯について教えてくれた。

「恋人が多摩美に遊びに来た際、スマホの充電がなくなった彼女と一緒に暇つぶしとして、20分程度で幼稚園児のような気持ちでどんぐりを並べました。軽い気持ちで並べたどんぐりの写真を他の方が投稿しているのを翌朝に知り、それがバズっていてとても驚きました…!  2人で簡単な遊びとして並べたどんぐりがバズっていて、SNSはおもしろいな、よくわからないなと感じました、、」(Pokomiさん以下同)

何かの儀式かとゾッとしてしまったが、どうやらあのどんぐりは、恋人とのほっこりする遊びだったようだ。しかし、ただ遊ぶにしてもどこかアートじみているのは、やはり多摩美生だからだろうか。

なんだかセンスを感じるPokomiさんは、SNSなどで自身の作品を発表している。見るだけで痛々しいものや、ちょっとグロテスクなものまで、目を引く作品だらけ。

「愛、なかない、自分に言い聞かせる、自分を大丈夫にする作品」などをコンセプトとして、制作を行なっているという。

そんなPokomiさんの代表作品の一つが、口の中をいくつもの針が貫通している油絵「残夢」だ。