仕事の帰り道で道路を歩きながら失禁!?
――ちょっと過去に遡りたいんですが、そもそも、たぬかなさんはどんな子どもだったんですか。
小学校の頃はめちゃくちゃ喧嘩っ早くて、男子とずっと喧嘩してました。でも小4くらいで背が止まって、体格的に喧嘩で勝てなくなって絶望したのを覚えてます。でもゲームだったら身体的ハンデがなくて、面白いなと思ってハマりました。
ゲーセンに通い出したのは高校生の頃。うちは建築の高校で、生徒はほとんど男子だったんですけど、当時「鉄拳」が流行っていて。男の子がみんなゲーセンに寄るので、一緒に行って教えてもらっていたら、私が一番強くなった。そこからは別のゲーセンに行ったりとコミュニティを広げていきました。
私、初めて出た「鉄拳」の大会で優勝したんですよ。みんなが手加減してくれて(笑)。当時はほんまに“オタサーの姫”マックスでしたね。年も結構離れてるからか、みんな娘みたいに可愛いがってくれて、“オタサーの娘”ぐらいかな。
――高校卒業後はどういった進路を?
本当は大学に行きたかったんですよ。勉強はできる方だったので。でも、家計的に苦しくて総合建設業の設計部に就職しました。
田舎の総合建設業なんてどこもそうだったと思うんですけどね、まあ、すごかったですね。帰るのは夜の11時とかが普通で、でも残業代が1時間150円でした。「これって大丈夫なんですか」って課長に聞いたら、「建設業はみんなどこもそういうもんなんよ」と言われて。新卒だったんで、そうなんやと思って。土日休みは隔週で、しかも家が建った時には完成見学会というものがあって、休みを潰されたりしていました。
仕事自体は楽しかったんですけど、体力的にきつくて体がぶち壊れて、病院行ったら「鬱ですね」って言われました。
そのころにはストレスがかかりすぎて、もう髪の毛もすごい禿げてたし、失禁し始めたんですよ。尿意がないのに気づいたら出てるし、止められない。仕事中に漏らしたこともありますね。とりあえずうまいことパンツだけを替えてことなきを得たんですけど。
一番全部出たなという時は、仕事の帰り道で道路を歩きながらブシャーッて失禁して。それでもう、さすがにちょっと限界だなと辞めました。