ロサンゼルスでゲットしたレアな一足
――では次に、購入した中で一番高額だったスニーカーは?
ジョーダン1とラッパーのトラヴィス・スコットのコラボのコレですね。
やっぱりトップオブトップのラッパーしかナイキとはコラボできないですし、トラヴィス・スコットはいまアメリカで1番のファッションアイコンにもなっているラッパーで、コラボすると知って「うわ、コレは欲しいな」と。
何がすごいって、ナイキのスウォッシュ(ロゴ)が反転しているんですよ。今までのナイキって、いくらコラボとはいえ、こんなことは絶対に許さなかったはず。
でも今のトラヴィスがやりたいって言うんだったら、ナイキも「じゃあやりましょう」となる、そのトラヴィスの凄さ。あとはこのシブいカラーリングが単純にカッコいいなと。
――入手方法は?
日本での抽選販売は普通に外れて、その後にいろんなサイトを見ていても、僕のサイズの30センチが20万円くらいで、なかなか手が出ずにいて。
「GQ Japan」のYouTubeチャンネルで、『SNEAKER HOLICS』という番組のMCをやらせてもらっているんですけど、そのロケ企画で、スニーカーを買いに行くためだけにロサンゼルスに行ったんですよ。
その時にロスのショップでコレを見つけて、16万円で買いました。一足のスニーカーに払った金額では一番高いですね。
――もし出会ったら買おうと決めていたのですか?
「ロケで買った」といま言ったんですけど、実は撮影とは別に、最終日のオフに買ったんです。撮影中には7~8足を40万円くらいで買ったのですが、コレは値段的に勇気が出なくて。
ただ、どうしても気になっていて、一日中悩んで。結局忘れられずに、帰りのフライトが夕方だったのでお昼過ぎに一人でショップに駆け込んで、16万円で買いましたね。
後にそれを知ったスタッフさんからは、「いやいや、カメラが回っている時に買ってくださいよ」とツッコまれました(笑)。
――この靴も普段履きしますか?
履いて飲みに行くこともあって、バーでお酒をこぼされたこともあります。
昔はめっちゃ綺麗に履きたい人で、踏まれるなんて絶対に嫌だし、家に帰ってきたら全部拭く、みたいにやっていたんです。でもある時から、スニーカーってもともと汚れる物だし、その味もカッコいいなと感じ始めて。
ましてや、こういうレアで価値の高いスニーカーを「あんなに雑に履いてる」のがかっこいいんじゃないか、という心境に変わりました。内心はヒヤヒヤしているんですけど(笑)。