見立てた事例「お米の両面テープ」

見立てる発想法で生み出したアイデア、2つめの事例は、「お米の両面テープ」です。
これは、見たとおり「お米」に見立てた「両面テープ」です。
指にくっつけることで、指1本で本のページをめくることができます。
乾燥肌の人にとって、とても嬉しいアイテムです。
このアイデアは、どんな手順で生まれたのでしょうか。

「課題炎上付箋」「四角いガムテープ」はなぜ生まれた? 「見立てる」「ちょっと変える」…2つの発想法が喜ばれるアイデアを生み出す_2

このアイデアも、アプローチの種類としては「課題を解決する」でした。
製品の課題ではなく、「指が乾燥して、本のページがめくりづらいときがある」という、行動における課題に着目しました。
そしてこの課題は、「指に紙がくっついてくる」「指1本でめくれる」アイデアによって、解決できると考えました。
そこで、「指にくっつくものといえば?」と考えたところ、浮かんだのが「お米」でした。
こうして、お米に見立てた「指につける両面テープ」というアイデアが生まれました。

このアイデアの価値も、「指1本でページがめくれる」だけではありません。
「お米に見立てたことで、くっつくアイテムだとすぐにわかる」
「乾燥肌の人用に、粘着力が強いもち米。女性用に、細いタイ米など、みんなが使いやすいようにお米にバリエーションを設けられそう」
といった付加価値も見えたため、いいアイデアだと感じました。

見立てる発想法について説明しましたが、じつはこれ、みなさんが日常の中で無意識に実践している考え方なのです。
それは、会話するときの「たとえ話」です。
私たちは、ある内容をわかりやすく相手に伝えるために、「別のモノに見立てて話す」ということを無意識に行っています。
そう考えると、さらに簡単に感じると思います。
「たとえ話」を考える感覚で「見立てるアイデア」を実践してみると、案外スムーズにアイデアを生み出せるということです。