ライオンたちと生活することが、すべて
――現在ショーに出ているライオンたちはそれぞれ、どんなタイプですか?
ロミオとジュリエットは18歳。ジュリエットは、本当に素晴らしいレディですね。ロミオは、ご機嫌なときはとてもいいライオンなんですけど、ときどきいじわるになることがあります(笑)。
でも、彼はルックスや動き方がエレガントで、ショーで見栄えがしますね。わざと私の言うことを聞かないといった難しいパフォーマンスは、彼だからできるし、似合うんです。
ホワイトライオンのシーバとフェローの2頭は血縁関係はないけれど、同い年の16歳。野生のライオンはメスがハンターなので、シーバのほうが好奇心旺盛で取材の人が来ると興味津々。
そんなときも、オスのフェローはあのとおり、ベッドでのんびりしています(笑)
――マイケルさんがライオンたちと1日中一緒に生活しているからこそ、1頭1頭のことがよくわかるのですね。
テントの裏手に動物用のスペースと我々の居住スペースがあるのですが、どこに行っても隣同士。彼らの様子がよくわかりますね。
歩き方、声、水の飲み方、餌の食べ方、排泄、運動場に出すときの動きなどまで気を配っていますから、その日のコンディションは把握できています。ライオンと一緒に生活することが、私の人生のすべてなのです。