もちろん「いじめをなくす」というのも大切です。でも本当に「罰ゲーム」はいじめを助長しているのでしょうか? そして、いじめを助長しない工夫をすることはできないのでしょうか? もっと現場の事情に寄り添って具体的に考えていかないと問題の解決にはならないと思いますし、テレビにあまりにも「倫理的な模範となるべき」という役割を押し付けるのもちょっと違うと思います。
私の世代は『8時だョ!全員集合』のような、放送当時は「俗悪番組」とされていた番組を見て育ちました。でも、本当にドリフは俗悪だったのでしょうか? なんとなく私たちは「俗悪というレッテルを貼られた番組から人生を学んできた」のだと思うのです。
「まじめだけどつまらない先生の話」より「ちょいワルだけど面白い先輩の話」のほうが勉強になることも多いはず……テレビが果たすべき役割は「マジメな先生」ではなく「ちょいワルな先輩」でいいのではないか、と思えてならないのです。
#1「全国ネットのワイドショーの裏側」はこちら
#3「海外ロケの不思議なお約束とは」はこちら
#4「テレビ離れの若者がテレビ業界に就職を希望する本音とは」はこちら












