――俳優として活動する玉城さんが憧れる、映画スターは?

同世代で言ったら、エル・ファニングです。彼女の方が1歳下ですけど、あれだけ多くの映画監督に愛される俳優はほかにいないと思うんです。2019年には史上最年少の21歳でカンヌ国際映画祭の審査員を務めましたし、彼女に対する周囲の信頼度はすごいなって思います。もちろん演技も好きです。『マレフィセント』(2014)のような作り込まれたキャラクターを演じる彼女も好きですし、『20センチュリー・ウーマン』(2016)みたいに自然体な彼女もやっぱりかわいい。

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――同世代として意識する存在ということですか?

いやもう、意識なんてできる立場じゃないです(笑)。こんなすごい同世代がいるんだっていう驚きですね。世界は広いなって思いますし、改めて自分の小ささを知るみたいなところはあるかもしれないです。距離が遠いからこそ興味を惹かれるし、手の届かない憧れの存在として純粋に「好き」と言えるのかもしれないですね。

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ロイター/アフロ
2019年、カンヌ国際映画祭でのエル・ファニング
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PictureLux/アフロ
『マレフィセント』ではオーロラ姫を演じた

――日本の俳優で好きな方は?

若尾文子さんです。昔の女優さんって、顔がはっきりしている方が多い気がして。自分にちょっと近い部分を感じるし、マネしたいなと思わされるんです。特に若尾さんは動きに特徴があるというか。『しとやかな獣』(1962)で階段を上っていくシーンがすごく特徴的なんです。着物だからかもしれませんが、その姿が妖艶で。目を引く存在感のある方だと思うし、私も妖艶な役のオファーが来たらコピーしたいなと思っているくらい、すごく好きです。

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『ホリック xxxHOLiC』(2022)上映時間:1時間50分/日本
人の心の闇に寄り憑く“アヤカシ”が見える孤独な高校生の四月一日(神木隆之介)は、その能力を捨てて普通の生活を送りたいと願っていた。そんなある日、一羽の蝶に導かれ、不思議な“ミセ”にたどり着く。彼の願いを叶える対価として、一番大切なものを差し出すよう囁く女主人の侑子(柴咲コウ)。同級生の百目鬼(松村北斗)やひまわり(玉城ティナ)と出会い、大切なものを探す四月一日に、アヤカシの魔の手が迫っていた……。
●4月29日(金)より全国公開
(C)2022映画「ホリック」製作委員会 (C)CLAMP・ShigatsuTsuitachi CO.,LTD./講談社

玉城ティナ●たましろ てぃな
1997年10月8日生まれ、沖縄県出身。2012年にスカウトされモデルデビュー。2014年には『ダークシステム 恋の王座決定戦』で初のドラマ出演を果たし、2015年には『天の茶助』で映画デビューを果たした。主な出演作は『暗黒女子』(17)、『わたしに××しなさい!』(18)、『Diner ダイナー』(19)、『惡の華』(19)、『地獄少女』(19)。『極主夫道 ザ・シネマ』が6月3日公開。

ブラウス ¥199,100 パンツ ¥162,800共にLANVIN (コロネット / 03-5216-6518) リング 左手 ¥132,000 リング 右手 ¥26,400 ブレスレット ¥682,000 全て GIGI (ホワイトオフィス / 03-5545-5164)

ヘアメイク/今井貴子 スタイリスト/鈴木麻由 撮影/石田壮一 取材・文/松山梢