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過去のネタを掘り起こさない理由

「脳波が死んでます」から2年。体調不良による休養を経て、かが屋が「あと2、3年が勝負」「デッドラインは近い」と話す理由_1
かが屋。マセキ芸能社所属。2015年結成。コンビ名は加賀翔(右)と賀屋壮也(左)の名字を合わせたもの
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——かが屋は出場しなかった2000年を除くと、2018年から2022年まですべて準決勝以上まで勝ち進んでいます。準決勝では2本ずつネタを披露しなければならないわけですが、いずれもネタはかぶっていないのですか?

加賀 かぶってないです。

——やっぱりそうなんですね。そんな気がしました。かが屋はとにかくネタメーカーという印象が強かったもので。でも、ほとんどの組はそれだけ頻繁に準決勝以上までくると、1、2年空けて、過去のネタを再度かけたりしていますよね。

加賀 僕はそれは怖くてできないんですよ。一度でも見られていたら……って思っちゃう。それだけでウケ量が減ってしまう気がして。

——ビスケットブラザーズの『野犬』のように、何年かかけてブラッシュアップするという方法もあるんじゃないですか。

加賀 それよりも、まったく別の、もっとおもしろいネタを考えたくなっちゃうんですよね。磨いておもしろくするよりも、そっちの方が早い気がして。ただ、一度できたネタに関しては、ギリギリまで調整はしますけどね。

——そこは絶対妥協しないという雰囲気がありますよね。

加賀 当然のことなんですよ。僕は飛行機の整備士だと思っているので。自分たちの命がかかっている。これでご飯を食べているわけですから。無事離陸できても、飛んでいる最中がいちばん緊張している。着陸した時に、やっと「ああ、よかった」と。

賀屋 僕はその乗り物に乗せてもらっているだけなんですけど……。