「記者会見を開きたい」と言い、翌日出て行った母…
何気ない日常が溢れていた生活――。それを壊したのは、旧統一教会だった。
伯父の家の2階で生活をしていた2人だったが、伯父の知らぬ間に、旧統一教会から連絡が入ったのだ。その瞬間、A子の顔つきが変わったと伯父は証言する。
「目つきが変わったような。じっと何かを考えてる、見つめてるっていうか。A子が出て行く1日前に、私の部屋をノックして、『お兄さん、話があります』ってい言うて、世間に対して、『安倍さんに対して申し訳ない』という話を記者会見したいと。それで私が、『もうそれなら外でやってくれ』って言ったら、翌日に連れてきた猫と一緒に出て行ってしまった。そこからはもうどこへ行ったかわからない」
「徹也と妹にとっては、A子はどこまでも母親なんですよ。それは、もう人間やからな。それが天命ですわ」
そう話す、叔父の姿は、「血は水よりも濃い」と、山上容疑者をはじめとした3人の子どもに、我が子同然に懸命に寄り添うものだった--。
取材・文/松庭直 集英社オンライン編集部ニュース班
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