「ヤリチンの役ですけど大丈夫ですか?」

こじらせ、猟奇、依存…性癖満載ラブコメドラマ『来世ではちゃんとします3』の舞台裏【原作者×プロデューサー】_5
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祖父江 撮影現場に緊縛師の先生がくるんですけど、「うちのちいかわを縛って欲しい」ってUFOキャッチャーで取ったぬいぐるみを持ってきましたから。

いつまちゃん ちいかわの作者と一番心が通じ合ってる人かもしれない。

祖父江 で、松田(健)役の小関(裕太)君はダメ元でオファーしたら、事務所の方が「この役、小関にやらせたいです」と言ってくれたんですよ。こっちとしては「え! やってくださるんですか?」って感じで。

いつまちゃん 「ヤリチンの役ですけど大丈夫ですか?」ってね(笑)。

祖父江 そうそう。小関君も楽しそうにやってくれてるし、松田くんの小関君が一番好きと言ってくれるファンの方も多いみたいでよかったです。

いつまちゃん みんな、キラキラ王子よりも悪い男が好きなんですよ。私も、小関君の松田くんを見たら発想が刺激されてしまって、あの監禁エピソードを描いていましたから。

祖父江 実写版の松田くんはちょっとかっこよすぎましたね。

いつまちゃん ただ、あんまりやりすぎると、『羊たちの沈黙』の原作者トマス・ハリスみたいになっちゃいますからね。映画版でクラリス捜査官を演じたジョディ・フォスターに惚れ込んじゃって、続編の『ハンニバル』では、レクター博士とクラリス捜査官のラブラブ展開を書いちゃったという。演者の魅力に感化されるのはほどほどがいいですね(笑)。