生理のときの対応を知り、子どもに寄り添える先生を目指して

セミナー後、学生からは「生理が小学校高学年から来ることに驚いた。約40年間生理と付き合うのは大変だなと思うと同時に、生理について何も知らないなと感じた」「男女共習で行う体育の授業では(生理中の子に対して)授業中にどのように対応していくか(もっと勉強したい)、また、日頃から生理についての教育が必要だと感じた」といった感想が寄せられた。

なぜ、女子サッカー日本代表ユニフォームのボトムスは白なのか【生理セミナー】_5
(Be-A Japan提供)

教師として、子どもの心身の健康についてどのように向き合うかという課題の中には、当然生理の問題も含まれる。

岩沼准教授が「保健体育教員の卵として、生理にとどまらず、相手を理解することの大切さや、周囲のかかわり方や環境を工夫することの大切さを考えるきっかけになった」と述べているように、子ども一人ひとりの問題にしっかり向き合い対応をすることが、今の学校教育には求められているのだ。

本セミナーのような学びが広がっていくことで、未来の学校教育では現在よりも生理がポジティブかつ、よい意味で「当たり前のこと」として捉えられ、子どもたちが快適に過ごせる場所となることを期待したい。