第4位:『サクラメント 死の楽園』(2013年)

【洗脳注意】オウム真理教、旧統一教会にも劣らぬ怖すぎるカルト宗教映画ベスト5_2

カルト宗教映画の有名どころといえば、この『サクラメント 死の楽園』(2013年)。1978年に起こった人民寺院の集団自殺事件がモデルだが、舞台設定は現在のP.O.V.スリラーである。

特派員の主人公は、とあるカメラマンから「麻薬中毒者の妹が〝エデン教区〟なる怪しい共同体に加わり、そのまま海外に出てしまった」という相談を受ける。主人公一同は、突撃潜入取材という形で、早速そのエデン教区に直行することとなる。素朴で不便ながらも、思いの外その暮らしぶりは穏やかであり、一見してこの世の理想郷かに見えたエデン教区。だがその実態は恐るべきものだった……。

本作のカルトは〝お父様〟なるカリスマをトップに据えた共同体。ときには意外な正論を、ときには余裕たっぷりにユーモアを放ち、その上で不都合な追及はのらりくらりとかわすお父様の堂々とした態度は、さすが教祖といったもの。

史実を基にした集団自殺に至るまでがやや駆け足な後半と、共同体運営の内情に不明瞭な部分が多い点がネックだが、総合的には悪くない。