ドキッ! そんな時は「魔法の言葉」
「なんで赤ちゃんてできるの?」に留まらず、子どもはいろんな疑問をぶつけてくるものです。
「クリトリスって何?」「童貞って何?」と聞かれるのも珍しいことではありません。私自身も、こんな恥ずかしい体験が……。
私が小学生の頃、当時流行っていた「マンピーのGスポット」の意味がわからず、中学生の兄に質問をしました。兄は顔を真っ赤にして、黙って去っていきました。
しまった……! 聞く相手を間違えた!!
兄の顔色一つで〝その手〞の話だと一瞬にして察知し、その後しばらく気まずい思いをしたものです(笑)。
これと同じで、子どもは意味を知らないから質問するのです。だから、「おっと、レベルが高いな……」と大人が思ってしまうような言葉が飛んできてもおかしくありません。
実は、そんな時にこそ役に立つ「魔法の言葉」があるのです。
それが……
「いい質問だね!」
ドキッとしたら、一度深呼吸をして、こう答えましょう。
なぜこれが魔法の言葉なのか、理由は3つあります。
1つ目は、「親のドキッとした表情を隠せる」ため。
2つ目は「子ども達に受け入れてもらったと感じてもらう」ため。
そして、3つ目は「なんでそう思ったか、そこにフォーカスできる」ためです。
例えば、幼稚園から帰ってくるなり、「なんで赤ちゃんってできるの?」と聞いてきたら、実は、お友達に妹が生まれたから嬉しくなって聞いてきたのかもしれません。
「赤ちゃんってどこから生まれてくるの?」という質問なら、帝王切開のことを「お腹を切った」と聞き、こわいようなイメージを持ったのかもしれません。
また、「童貞って何?」と聞いてきたら、隠れてインターネットで画像や動画を見たのかもしれません。
「ぼくのちんちん、大きくなる?」と聞かれたら、誰かに嫌なことを言われたのかもしれないし、もしかしたら誰かにいたずらをされたのかもしれません。
「いい質問だね、なんで知りたいと思ったの?」と導くことで、子どもの「なんで?」の裏側にある理由に初めてアプローチできます。「なんで?」がわかれば、子どもの求めることを答えてあげたり、間違っていることを教えてあげたり、必要な対処ができますよね。
もし答えられない質問でも大丈夫。「調べておくから、後で答えるね」とつけ加えましょう。ただし! 子どもの興味関心は次々と移っていくため、親が回答の準備をした時には、質問したのを忘れていることも多かったりするものです(笑)。
でも、「どうせ忘れるからいっか!」ではなく、「この前、こういうこと言ってたよね?」と回答を伝えてあげましょうね!