“1分間の戦い”の極意とは

「半分喧嘩という感じで攻めに出る−」Breaking Down最強の男・飯田将成が語る「1分間の戦い」の極意_1
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――『Breaking Down』は“1分間の戦い”です。前回は見事なKO劇でしたが、実際に戦った感想はいかがでしょうか?

「1分間だけ戦え」と言われたら、前の日に酒を飲んでいても、あまり寝ていなくても、楽勝だと思います。
ただ「1分間で相手を倒せ」となると、話が違ってきますね。

カウンター狙いだと、どうしても後手に回ってしまうので、1分間だと絶対に足りない。倒しに行くためには被弾覚悟で攻める必要がありますし、“大振りの仕留めるパンチ”になりやすい。そうなるとカウンターをもらうリスクが上がるので、その難しさがあります。

『Breaking Down5』では、相手が前に出てきたら“右のパンチで合わせよう”と、試合前から決めていました。対戦相手のにっけん君選手がインローのキックでグッと前に出てきたので、それに対して繰り出した右のパンチが相手に当たって、おまけの左パンチも当たった、という感じですね。

――『Breaking Down』で、もし実力派同士の対決になるとどういう戦いになると思いますか?

プロの試合のような“クリーンヒットをもらわないように様子を見合う戦い”になる可能性があります。ただ、それだと素人目線からは面白みに欠けてしまう。なので自分としては、『Breaking Down』ではやっぱり“半分喧嘩”という感じで攻めに出なければ、と思います。

――YouTubeのチャンネルもお持ちですが、『Breaking Down5』以降の反響は?

YouTubeのチャンネルは元々自分が経営しているジムの宣伝のために持っていて、『Breaking Down5』に出る前は多分チャンネル登録者数が300人くらいでした。

『Breaking Down5』のオーディションに出た動画をアップしたあたりから登録者数が伸び始め、今では20万人になりました。朝倉未来さんとコラボした際に「昔の投稿動画を整理した方がいいよ」と言われたので、要らないと思った動画は消しました(笑)。

後編<「何度も辞めようと」…飯田将成が『Breaking Down』最強の男になるまで>を読む

取材・文/佐藤麻水  撮影/浅井裕也