カルチャーギャップ発生させた、消しカスのまとめ役

「まとまるくん」(ヒノデワシ)
今の30代と40代以上の世代間に厳然として存在するのが、“消しゴムの壁”と言われるカルチャーギャップである。

例えばアラフォー、アラフィフの人間に「小学校の時、どんな消しゴムを使ってました?」と聞いても、「MONO」や「レーダー」など、統一感はあまり無い。

しかし、20~30代の人間の場合、答えは「まとまるくん」が圧倒的多勢となるのだ。

ドクターグリップ、まとまるくん、ゲーム缶ペンケース…30代が思わず「懐かしー!」と叫ぶ、平成のレジェンド文房具5選_3
今の20〜30代に絶大な人気を誇る「まとまるくん」。

「まとまるくん」の登場は1986年。消しカスが散らばらずに柔らかくまとまる機能で人気を博し、以降は学童消しゴムにおけるトップブランドのひとつとして定番化したという次第。

もっちりした柔らかな消し味は2Bなど濃いめの鉛筆も消しやすく、90年代には、勉強しやすい消しゴムとして「まとまるくん」を推奨する塾もあった、という証言があるほど。

ドクターグリップ、まとまるくん、ゲーム缶ペンケース…30代が思わず「懐かしー!」と叫ぶ、平成のレジェンド文房具5選_4
「え、そんな香りあるの?」と驚かされる「はらぺこフレーバー」シリーズ

現在は、香り付きの「まとまるくん」も定番化。たこ焼きやベーコンといったリアルな香りに思わずお腹が減る「まとまるくん はらぺこフレーバー」は、2022年現在で第19弾までラインアップされた大人気シリーズに。
ドリアンの香りやきんぴらごぼうの香りなんて珍品も存在するので、機会があればぜひ嗅いでいただきたい。