何気ない質問から私的な話題へ
「いっぱい買われるんですね」
10時半頃、店を訪れた女性ふたり組に岡元Dが声をかける。ふたりは姉妹。ひとつのパンを3等分して家族で分け合うという食べ方にはじまり、外食や服にかけるお金を節約しているという値上げや年金生活の話題へと展開。話の流れで岡元Dが何気なく投げかけた「(退職されたのは)ご主人も?」との質問から、より私的な問答へと変わっていく。
姉:いないんです、ふたりとも(笑)。バツイチです。
妹:だからいつもくっついてんの(笑)。
岡元D:おふたりともバツイチ。
妹:そうなの。親はショックですよね(笑)。
(中略)
妹:でも(元夫とは)まだ付き合いはあるので、この距離感が楽しいんですよ。だから今でも仲はいいです。
姉:そう。まったく後悔はないですね。(離婚を)しなかったほうが後悔してたかもわかんない。
岡元D:どんなところが。
姉:うーん、何だろう。
妹:そこまで突っ込むんですか(笑)。突っ込まないでください、もうそれ以上は。
岡元D:(中年の)男性としては私も危うい立場。
姉:奥さんを大切にしてあげてください。
雨が止んだ平日の昼前。南千住の道端で交わされた、15分ほどの会話だった。