――プロレスを辞めたいと思ったことはありましたか?
プロレスを辞めなかったのは、辞めたら死のうと思っていたからなんです。
――それくらい、真剣に取り組んでいたという事でしょうか。
死ぬなんて、簡単に言っちゃいけないことだとも重々わかっているんです。でも私はプロレスを辞めたら死ぬしかないと思っている。レスラー以上に向いている職業もないと思うし、“伊藤麻希”として活動できないんだったら、もう生きる意味がないと思っているんですよ。
――それくらいの覚悟で、活動されているのは伝わってきます。
レスラーを辞めても、“結婚して主婦にでもなればいいじゃん”って思う人もいるかもしれない。主婦も素晴らしいと思うけれど、自分にとってはレスラー以上に面白いと思えるものがないんです。プロレスがないと人生がつまらないんですよ。バイトが続かなったので、好きじゃないことが頑張れないってわかってるんです。
――プロレスが全てなのですね。
プロレスを辞めて何か新しく始める人って、凄いと思いますよ。私はもうしがみついてる状態なので(笑)。プロレスを始めたのが2015年だったんですけれど、7 年で人生の全てになりましたね。
取材・文/池守りぜね 撮影/二瓶彩
「プロレスを辞めたら死ぬ」 福岡の地下アイドルから、世界のリングへ。東京女子プロレス・伊藤麻希の野望 はこちら
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