今月の1曲
『Habit』SEKAI NO OWARI
作詞/Fukase 作曲/Nakajin
●せかいのおわり ’10年突如音楽シーンに現れ、’11年にメジャーデビュー。唯一無二の存在感を放ち、ポップからダークまで両極端な楽曲たちと、テーマパークのような世界観のライブ演出で、多くのリスナーたちを魅了している。’21年にはメジャーデビュー10周年を迎え、’22年には自身初となる4大ドームツアーを開催。
今TikTokでも大バズリ、そしてMVも再生回数約8000万回と2022年の代表曲といえるセカオワの『Habit』。
こちらメロもアレンジもダンスも最高ですが歌詞も最高。一言一句がパワーの塊のような歌詞です。2022年に生きる人々の病理をガツンと見抜いて強い言葉で諌める4人はもはやマーベルヒーローズのようにも見えます。この曲を聴いて耳が痛かった人、そして自分の生き方を考えた若者も多いのではないでしょうか。
そんな中、我々"人生の先輩(笑)"にも耳が痛い歌詞が2A頭(※2番Aメロ頭)に。「説教するってぶっちゃけ快楽」という、ね。「君も進むキッカケになりゃ そりゃそれでWin-Winじゃん?」なんて大義名分をもとに偉そうにお説教独演会なんか始めるおっさんおばさんいるでしょ。あれは快楽のためがほとんどで「その後なんか俺興味ない」なんだよなー。こっちとしても経験値があるからついついお説教みたいになっちゃうし、相手も聴いてくれるから気持ちよくなるんだけど、だめだなー。このHabit、俺もなおそ。
ポップスやR&B、80’sなど、さまざまなテイストをMIXしたスタイリッシュなサウンドに、英語を織り交ぜた甘く柔らかい歌声が特徴の4人組バンド。新アルバムのリード曲『Trickster』は心地よいメロディながら、タイトルどおり予想不能な展開にワクワク! 結成10周年を終えて新たな境地に挑戦した今作も必聴!
踊り出したくなるようなポップチューン『Glitter』や『Shake & Shake』、ゆったりと散歩したくなるような『リタルダンド』など珠玉の神曲が満載。美しいメロディラインと歌声に、聴けば心がキラキラと輝きだすこと間違いなし! 9月23日から来年の2月にかけて、20か所を回る全国ツアーも開催。
2022年11月号掲載
選曲・原文/ヒャダイン web構成/轟木愛美 web編成/ビーワークス