キャラクターに命を吹き込んだアニメ版
空前の「ベルばら」ブームの中、1979年からは日本テレビ系でTVアニメがスタート。原作マンガ全40話が放送され、オープニング主題歌「薔薇は美しく散る」は大ヒットした。アニメ版ではオスカルの内面が、マンガとは少し違った視点で描かれた。
オスカルの声を務めたのは、女優としての活躍する田島令子。アンドレは俳優の志垣太郎、マリー・アントワネットは上田みゆき、フェルゼンを野澤那智(6〜8話以外)と、声優陣も豪華だ。ちなみに、オスカルに思いを寄せるアラン・ド・ソワソンの声を担当した山田俊司は、現在のキートン山田である。
膨大な下絵とセル画の数々からは、オスカルたちに命を吹き込む作業がどれほど丁寧に進められたかということが伝わってくる。