ゴシゴシ洗顔はNG! シミ対策は日焼け止めと保湿が鉄則

自宅でできるシミ対策として、まずは日焼け止めをしっかり塗りましょう。
マスクは紫外線を通すのでマスク下にも塗り、汗をかいたら、塗り直しするのがポイントです。
SPFやPA値が高いものでなくていいので、ロールタイプやスプレータイプなどご自身が塗りやすいものを選ぶことで、塗り直しの面倒を軽減するのがおすすめです。

そして日焼け止めは屋外だけでなく、屋内でも塗るように!
紫外線にはUVAとUVBがあり、波長が長いUVAは雲や窓ガラスを透過する性質をもっているため、部屋の中でも肌にダメージを与えます。
曇りの日も部屋の中でもしっかり日焼け止めを塗るように心掛けてください。

また、男性も洗顔にはもっと気を遣っていただきたいです。
色素沈着の原因になるため、洗顔でゴシゴシ擦り洗いしたり、おしぼりで擦ったりするのはNGです。
肌は薄く摩擦に弱いため、擦ると炎症の原因になりシミができやすくなります。
洗顔料をよく泡立てて、泡を優しく押し付けるように洗い、髭剃り後は必ず保湿して肌に水分と油分を与えるようにしましょう。

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髭剃り後は乳液などで保湿を心掛けて

老人性色素班やくすみは、シミを取るというより、これ以上増幅させないようにするために、ビタミンC誘導体などが配合された化粧水や美容液などでケアを。
できれば、内服薬も同時に取るのがおすすめなので、L-システイン、ビタミンC、ビタミンE、トラネキサム酸などを飲みましょう。こちらは美容皮膚科で処方してくれます。
ビタミンCやEは食事だと十分な量をなかなか摂りにくいので、サプリメントに頼るのもいいと思います。

また、自分のシミのタイプをきちんと知りたい、少しでも薄くしたいという人は美容皮膚科や美容クリニックを利用するのも手です。
とくに脂漏性角化症は、自宅でのケアだと限界があるので、美容皮膚科や美容クリニックでレーザー治療するのが一般的です。

レーザー治療はカサブタになるなどダウンタイムがどうしても発生するので、気になる人はピンポイントのシミ治療ではなく、肝斑や顔全体にあるシミを治療でき、ダウンタイムが少ない光治療やレーザートーニングなども視野に入れて、医師に相談しましょう。

肌のシミはケアせず放っておくと、加齢とともにどんどん増えていきます。
気になるようなら、今からでも遅くはありません!
まずは日焼け止めで紫外線をカバーし、保湿をしっかりしてシミ予防を始めましょう!

取材・文/百田なつき