Apple WatchとiPadの動向にも注目
Apple Watchは、iPhoneとしか組み合わせることができないスマートウォッチであるにも関わらず現在非常に勢いがあり、Appleによると「購入者の2/3が新規ユーザー」だそうだ。
ユーザー数が拡大する中で、新モデルに期待されることは、体温や血圧、血糖値などのさらなる生態情報の収集や、長らく維持されているデザインの刷新だ。
現在、Apple Watch Series 6をベースにしたApple Watch Series 3をエントリーモデルに据え、Apple Watch SEとApple Watch Series 7が販売されている。加えて、Apple Watch NikeやApple Watch Hermèsといったコラボモデルも展開されている。
今回のイベントでは、ハイエンドな「Pro」モデルが追加されることが期待されている。「Pro」モデルでは、より大きな49mm前後のケースが採用されると見られ、ボタンの増加など操作性にも変化が見られそうだ。そうなった場合、トライアスロンを楽しむ人たちを中心に人気のあるスマートウォッチ「Garmin」の競合になることも考えられる。
またiPadは現行モデルが第9世代目で、次に登場するのが10世代目と、プロダクトとして節目を迎える。iPadは半導体不足などのサプライチェーンの問題でなかなか販売台数を伸ばせず、機会損失を被っている状況にあるが、近年iPad Air、iPad Pro、iPad miniの各モデルで、USB-Cポートを採用した新世代デザインを採用するなど、着実な進化を遂げてきた。
iPadシリーズの供給不足はこの先も続くと思われるが、もし新モデルが発表されるのであれば、iPad向けのApple純正キーボード「Magic Keyboard」との組み合わせへの最適化やUSBポートの統一など、新しい要素が加わっていくと考えてよいだろう。「Far out.」のキーワードを考慮すると、こうしたフルモデルチェンジと呼ぶにふさわしい進化が期待できるかもしれない。
日本時間では深夜のイベントとなるが、現地からレポートをお届けしたい。
文・写真/松村太郎