目に見える場所に飾ることで自己肯定感アップ

夏休み前に子どもが持ち帰ったり、夏休み中に子どもが製作したりした工作や絵をどうすればよいかと悩んでいる方はいないだろうか。そんな方におすすめなのが、「子どもの作品を飾ること」。飾ることで、子ども自身の自己肯定感を上げることにもつながるからだ。

「ほめ写プロジェクト」が4〜12歳までの子どもを持つ600組の家庭を対象に実施した実態調査によると、ふだん自宅に子どもの写真を飾る習慣のない家庭が、我が子が努力している写真(例:園・学校行事や習い事の発表会など)を自宅に飾り、写真を見ながら子どもを褒める取り組みを3週間継続。その結果、「自分自身に満足している」と回答した子どもは、実施前は65.6%であったのに対し、実施後は90.6%に上がったことがわかっている。

親が「このとき、がんばっていたね」などと褒めてあげることで、子どもはその写真を見るたびに褒められたことを反芻でき、「自分はできるんだ」と、自己肯定感が高まるのだという。

写真のみならず、子どもの作品を飾ることでも同様の効果が期待できそうだ。

ポイントは、子どもの目にも入りやすいよう「子どもの目線の高さに飾ること」と、子どもの作品の出来栄えだけにフォーカスするのではなく、「その子そのものを褒めること」だという。子どもの作品を自宅の壁に飾ることで、親子の会話が増えるきっかけにもなるだろう。

どうすればきれいに飾れるのか

子どもの作品を壁に飾ることで自己肯定感アップにつながるのなら、ぜひ試したいという保護者も多いのではないだろうか。一方で、賃貸で画びょうが使えない、できれば壁に穴を開けたくないという家もあるだろう。とはいえ、通常のテープだと粘着力が弱くすぐに剥がれてしまったり、剥がす際に壁が汚れてしまったりするなどの懸念もある。

大切な子どもの作品を美しく飾る方法を、スリーエム ジャパン株式会社の道念さんに聞いた。